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住宅の基礎とコンクリートの寿命
住宅基礎の種類
住宅の基礎とは、家と地面を定着させて支える土台のことで、家の重さ(荷重)を地面に伝える役割を果たしています。
家自体からかかる、非常に大きな重さを均等に地盤に伝えることで、沈下したり家が重みで損傷しない仕組みを作っています。
耐震補強において最も重要視されるのが基礎部分で、住宅の基礎には【布基礎】【ベタ基礎】の2種類があります。
布基礎は、使用する鉄筋やコンクリートの量がベタ基礎よりも少なく済むので、コストが抑えられます。
ベタ基礎は、地盤と接している部分が広く、荷重がより分散されるため、コストは上がりますがさらに安定した基礎ができあがります。
建物自体が重い場合や軟弱地盤ではベタ基礎の採用が必須です。
布基礎
建物の壁部分に沿ってコンクリートを打って作る逆T字型の基礎です。
ベタ基礎
壁部分+床下全体にコンクリートを打って作る基礎です。
基礎コンクリートの寿命を左右する床下環境
基礎コンクリートの平均寿命は30~40年と言われています。
平均よりも長く持つか、逆に平均よりも短くなるかは、床下環境次第です。
塩害や湿気、排気ガスや乾燥など、外的要因により劣化が進むと、20年程度で劣化する場合もあります。
基礎コンクリート劣化の種類
基礎コンクリートは、とくに問題のない住宅であっても月日が経つにつれてひび割れ(クラック)が入ります。
基礎に発生したひび割れを放置すると、ひび割れ部分から雨水が侵入し、鉄筋が錆びてしまったり、深刻なひび割れを放置したことが原因で地盤沈下が発生する可能性もあります。
モルタルやコンクリートを使用している以上、ある程度のひび割れは避けられませんが、ひび割れの状態を専門家に見てもらい、補修が必要かどうかの判断をすることが重要です。
クラック
クラックの幅が0.3mm以上、深さが5mm以上の場合は早めの補修工事が必要です。
表面剥離(剥がれ)
中性化によりコンクリート内部でひび割れが連続したり、施工時の欠陥や供用中の振動および変形によって欠陥同士が連続して、表面付近のコンクリートが内部コンクリートと一体性を失いつつある状態です。
爆裂現象
中性化や塩害により基礎内の鉄筋が腐食(錆び)し膨張することにより、コンクリートが押し出され、ひび割れや剥離を引き起こしてる状態です。
基礎補強工事の種類
基礎補強工事を行うことで、半永久的にコンクリートの寿命を保ちます。
クラック(ひび割れ)の状態にあわせて、補修方法をお選びいただけます。
クラック補修
ひび割れた部分に専用の液剤を注入し、亀裂を埋めます。コンクリートの修繕だけなので費用も工期も抑えられますが、ひび割れの原因によっては、再び劣化が進むこともあります。
- 工期目安
- 約1~3日
ハイブリッド工法ソリッドリメイン
コンクリートを修繕してから補強するので、半永久的にコンクリートの寿命を保ちます。
- 工期目安
- 約1~3日
ハイブリッド工法NEWタフロン
コンクリートを修繕してから補強するので、半永久的にコンクリートの寿命を保ちます。
タックダインよりさらに強力なハイブリッド工法です。
- 工期目安
- 約1~3日
住宅基礎調査チェックシート
以下のチェック項目にひとつでも該当箇所がある場合は
診断点検をオススメします。
- 築20年以上経過している
- 家の近くに幹線道路がある
- 海が近い
- 家の1階部分や押入れにカビが発生する
- 害虫をよく見かける
- 基礎にひび割れ(クラック)がある
- 5年以上基礎点検を行なっていない
基礎工事までの流れ
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検査のお申し込み
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検査日を決める
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検査実施
※基礎検査はコンクリートハンマーとクラックスケールを用いて入念に検査いたします。
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検査結果のご報告
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基礎補強工事
必要な場合のみ